2012年10月5日金曜日

季節の移ろい。

衣替えの10月に入っても
まだまだ暑さは続き、
「夏日」や「熱中症」と言った言葉が
普通に耳に入ってくる、
そんな毎日が繰り返されます。

一方、ふとその目をTV番組やコマーシャルに向けると
そこでは既に秋真っ盛り。
時によっては秋を通り越してもう冬の姿で、
暖かそうな食事や衣服が目に飛び込んできたりします。

花屋の軒先の姿ももうすっかりと秋です。
コスモス、リンドウ、秋色ミナヅキ…
主役の座はこれまでの夏の爽やかな色合いから
しっくりと深みの映える表情の花に。

体感的にはまだまだ夏の記憶のままで、
でも視覚的には秋に突入。

ちょっと脳内に矛盾のアラートが立ちそうな
状況にも思えるかもしれませんが、
もともと四季に恵まれた私たちには、
どこか「その次の季節」への想いを
五感が許される範囲で感じたい欲求というのが
実はあるのかもしれませんよ?

いずれ訪れるであろうその「次の季節」を、
目や鼻、口といった自分の五感を駆使して
感じ取ろうとする。
そのことで自分たちが生きる時間の移ろいを
より一層強く、リアルに実感する。

四季のあるこの場所に暮らす私たちだからこそ
ひょっとしたらそういった欲求や感覚が
強いのかもしれませんね。

そう考えると、
もう「いい加減勘弁してほしい」暑さに身を置きながら
夏とは違う色合いの花たちにそんな季節の移ろいを見て取って、
過ごしてもみるのもちょっと贅沢な心遊び、
かもしれませんね。

でもくれぐれも季節の変わり目、
体調にはご自愛ください。











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